No.10 牡蠣のジョン(卵焼き)

蠣は“海のミルク”と呼ばれる栄養満点な貝です。冬に旬を迎え、鍋にフライにと大活躍しますが、“あたる”のが心配、という方も多いでしょう。まずは表示されている加熱用、生食用の表示を守って食卓に乗せてください。牡蠣は生育海域の水と養分を体内に吸収して育つため、雑菌も体内に蓄えてしまいます。生食用の牡蠣は指定海域という雑菌の少ない場所で養殖され、採取後も2~3日かけて浄化殺菌して出荷されます。加熱用については調理の際の加熱で殺菌されるため水洗いで出荷されます。料理に合わせて使い分けましょう。
材料:2人分
牡蠣(加熱用) 200gくらい
塩、コショウ 少々
薄力粉 大さじ2
卵 2個
小ネギ 2本(細かい輪切りにする)
ゴマ油 大さじ1
醤油、練りからし 適量
作り方
1.ボウルに塩水と牡蠣を入れてやさしく身を崩さないように洗う。水を取り替えてそっと洗い、ザルに上げ、キッチンペーパーで水気をふく。
2.塩、コショウで下味をつけ、薄力粉を薄くまぶす。
3.ボウルに卵をよく溶きほぐし、刻んだ小ネギを入れて混ぜる。
4.3の卵に2の牡蠣を入れる。
5.フライパンにゴマ油を熱し、弱めの中火にして牡蠣に卵をたっぷり絡ませながら牡蠣を焼いていく。軽く両面焼いたらさらにもう一度卵を絡めて両面を焼く。卵が余りそうならさらに一個づつ上からかけてからめる。
※牡蠣が小さい場合は2個を一緒に絡ませて焼きます。
6.皿に盛り、醤油とからしを添える。
※酢醤油とラー油でも美味しくいただけます。
みわこのまめまめメモ

牡蠣の調理は下処理が大切です。身が崩れやすいのでやさしくゆするように洗うのが基本です。
レシピよりていねいにご紹介しましょう。
牡蠣200gに対して
1.ボウル400mlくらいの水と塩大さじ1を入れ溶かす。牡蠣を入れ身を崩さないようやさしくかき回し、ヒダの部分の汚れも指で落とす。水を捨てる。
2.新しい水をかぶるくらい入れて同じように洗い、水を捨てる。まだ汚れが残っているようならもう一度繰り返し、ザルに上げて水気を切る。
※もっと徹底的胃に汚れを落としたい場合は片栗粉を使います。
1.ボウルに入れた牡蠣に、片栗粉大さじ2をまぶし、牡蠣が浸かる程度の水を注ぎ、塩の場合と同じように洗う。
2.水を継ぎ足してやさしくかき回し、いったん水を捨てる。新しい水で汚れと片栗粉を落とす。汚れと片栗粉がなくなるまで3~4回繰り返し、ザルに上げる。

片山美和子
調理師・食生活アドバイザー
練馬区認定・食の健康サポーター
練馬区障害学習センター料理教室講師
料理サークル「リコ・ネ・クック」代表