睡眠と認知症

投稿日:2024.03.06

40歳以上で、睡眠時間が6時間以下であれば、脳内のアミロイドが約5倍に増え、認知症のリスクが30%増加するといわれています。一方、睡眠時間が9時間以上でも、認知症のリスクになります。すなわち、過眠も治せるものは治療すべきです。 今回は、過眠症に対するLカルニチンの効果についてまとめました。

もくじ
特発性過眠症の10代女性
ナルコレプシーの20代男性
まとめ

特発性過眠症の10代女性

睡眠を8時間とっているのに、授業中、急に睡魔が襲って寝てしまいます。サプリメントのLカルニチン1000㎎服用により、2週後、眠気が改善して、授業を最後まで受講できるようになりました。

ナルコレプシーの20代男性

昼間の眠気以外に、入眠時幻覚(金縛り)、情動脱力発作(怒り、恐怖、喜び、笑い、驚きなどの突発的な感情が引き金になって、身体の力が抜けて倒れる)もあって、上記診断となりました。Lカルニチン1000㎎により、3週後より、これらの症状が改善しました。

Lカルニチンのすばらしい効果です。

まとめ

特発性過眠症やナルコレプシーなどの過眠症の方は、一般的に、睡眠専門外来での1泊検査入院が必要で、治療薬のモディオダールも研修を受けた専門医でないと処方できません。

一方、過眠症に対するLカルニチンの効果は4~5割ですが、それでも、Lカルニチンが奏効する人は、入院検査も、通院によるモディオダール処方も必要ないのが、特筆すべきメリットです。サプリメントを服用するだけで、通院する必要はないのです。

したがって、過眠症(いびき・睡眠時無呼吸のない)では、まず、Lカルニチンを試してみるべきです。さらに、栄養療法を併用すると、Lカルニチンも不要になるのかもしれません。

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