菅原健介さんインタビュー動画
以前から気になっていた方にお話をお聴きしました。菅原健介さん。
神奈川県藤沢市で「ぐるんとびー」という小規模多機能型居宅介護などの介護サービスをされています。インタビュー動画を4回にわたりご紹介します。
菅原健介さんの介護観はどのように作られた?(動画1)
菅原健介さんを突き動かす力はどこから来るんだろう。
そんな想いを探る今回のインタビュー動画です。
私がこの方を本格的に知ったのは…‘夜中のラーメン事件’だったような。夜中のラーメン事件、ご存じですか?
肺炎で退院されたばかりの90歳の男性がぐるんとびーお泊り中に「ラーメンを食べたい」と言って。スタッフが作って出したインスタントラーメンを「うまい…!」と言って食べている動画。
この動画がTwitterで炎上。
病院ではペースト食を出されていたのにラーメンなんて!しかも夜中に…!!、乱暴すぎる!!!と。この件については、既存の医療の価値観にあえて一石投じるためにあえて炎上を狙ったようで。
すごいメンタル…そして周囲の方はさぞハラハラしているでしょう(笑)
そして、震災ボランティアで菅原さんがまのあたりにした地域の問題は…平時は見えにくいけれど実は常にある地域の‘つながりの弱さ’が極限で顕在化しただけ。
いま地域につながりを取り戻さなければ将来の日本は大変なことになる。そんな危機感で10年間がむしゃらに走り続けてきたと。
見える人には見える。
見えない人には見えない。
小規模多機能はなぜ広がらない?(動画2)
小規模多機能(ショウタキ)という介護サービスを知っていますか?
以前から本を読んでこのサービスに興味を持っていました。
Webでの説明だけを見るとなにやら理想的に思えるのに。実際にはいまひとつ広がらないとも聞きます。
‘使い放題サービス’ではないんだよ、
というところが個人的にハッとするポイントでした。
あなたの地域のショウタキには、どんな特徴があるのでしょうか?
アンテナを張ってみるといいかもしれません。
認知症高齢者にも失敗する権利?(動画3)
がん末期の男性をプールに連れて行ったエピソード。
「何かあったら…」とためらう施設の職員さんに
「あそこ歩いている方もだいぶご高齢ですしいつ亡くなるかわかりませんし…。」
と言っちゃう菅原さん、最高です!笑
能登半島でいまも奮闘する菅原健介さん。そんな彼の活動を応援したい方はぜひ寄付のご協力を。
「地域を一つの大きな家族」それって本当に可能?(動画4)
菅原健介さんのインタビュー動画シリーズは、今回でおわりです。
「地域を一つの大きな家族に」、そんなこと本当にできるのでしょうか。
ぐるんとびーのHPに「地域を一つの大きな家族に」と書いてあって。
ここだけの話、そんなの無理でしょ…と
思っていた了見の狭い私。
だって
認知症患者さんで血がつながった家族からも縁を切りたい!
と思われてしまう方。
外来で見ていますから。
そんな本音をぶつけてみました。
自治医科大学医学部卒業後、茨城県の地域医療に従事され、平成29年にあやか内科クリニックを開院。大病院に紹介しても症状が改善しない患者さん、介護で疲れ切った家族を笑顔にしたいという思いで、公立病院勤務中にコウノメソッドを開始し、劇的に改善する患者さんを見て、この方法を全国に広げるための活動をはじめられる。「認知症にならない」予防と「認知症になっても大丈夫」な診療・環境づくりの両輪が整う社会を目指されている。