高齢者の不眠治療

投稿日:2024.07.30

日本人の5人に1人は不眠といわれています。高齢者になると、その頻度がさらに高まります。そのため、高齢者の多くの方が、睡眠薬を服用しています。しかし、睡眠薬の長期の使用は、転倒・認知症・がん・死亡率などの増加のリスクになるといわれています。そのため、高齢者の不眠には、薬物療法以外の対策が必要です。

もくじ
症例:70歳男性

症例:70歳男性

2年前から、睡眠薬のブロチゾラム0.25㎎を常用していました。ある日、「睡眠薬を飲み続けるとボケやすくなるらしいので、薬を減らしたい」とおっしゃいました。

そこで、死海の塩(マグネシウム)入浴により、睡眠薬を徐々に減らして眠れるようになりました。

このように、マグネシウム入浴だけで睡眠薬が不要になる人もいます。まずは試してみるべきだと思います。

それでも、眠れない方は、

1,朝散歩(起床して1時間以内の15~20分間)

2,カフェインフリー(なるべく、特に午後からは、コーヒー、紅茶、緑茶、ウーロン茶、エナジードリンク、栄養ドリンクなどは飲まない)

3,ブルーライトカット(就床1時間前は、スマホ、パソコン、テレビ視聴を控える)

4,失眠・安眠つぼマッサージ眠れない夜は、ココを押そう!スーッと眠りに誘う「快眠ツボ」|元気通信|養命酒製造株式会社

5,478呼吸法(就床前に、4秒吸気、7秒息止め、8秒呼気を4回行う)

などを実践すると、ほとんどの方は、睡眠薬なしで眠れるようになり、活気が出てくると思います。

あわせて読みたい
もの忘れが進行しない人たち
プロトンポンプ阻害薬(PPI)
運動の重要性
クスリのリスク
夕方低血糖による帰宅要求
ビタミンBと認知症
睡眠と認知症
みなさまの声を募集しています。

えんがわでは、認知症のご家庭の皆さまと、
認知症に向き合う高い志をもった
医療関係者と介護関係者をつなぎます。
認知症に関するお悩み、みんなで考えていきたいこと、
どんどんご意見をお聴かせ下さい。