片山美和子の読みもの
- No.11 豆(トウ)&豆(トウ)スープ
お財布が軽いとき、つい気になる野菜、豆苗はエンドウ豆の芽です。 中国で食べ始められたころは高級食材だったそうです。 今ではすっかり身近な野菜になりましたが、その薬効はさらに注目されています。 老化やストレスから身体を守るビタミンC、免疫力を高めるβカロテンが豊富に含まれています。 豆乳とのコンビでは大豆のカルシウムの吸収を助けるビタミンKが活躍します。
投稿日:2025.03.14 - No.10 牡蠣のジョン(卵焼き)
蠣は“海のミルク”と呼ばれる栄養満点な貝です。冬に旬を迎え、鍋にフライにと大活躍しますが、“あたる”のが心配、という方も多いでしょう。まずは表示されている加熱用、生食用の表示を守って食卓に乗せてください。牡蠣は生育海域の水と養分を体内に吸収して育つため、雑菌も体内に蓄えてしまいます。生食用の牡蠣は指定海域という雑菌の少ない場所で養殖され、採取後も2~3日かけて浄化殺菌して出荷されます。加熱用については調理の際の加熱で殺菌されるため水洗いで出荷されます。料理に合わせて使い分けましょう。
投稿日:2025.02.14 - No.9 信州風クルミ雑煮
ナッツ類には酒のつまみなど嗜好品のイメージがありますが、近年、多価不飽和脂肪酸(オメガ3)やビタミン、 ミネラルを含む健康食品として見直され、生活習慣病を防ぎ、頭の働きを良くする効果が期待されています。 日本で昔から食べられてきたナッツといえばクルミでしょう。 国産クルミの生産量全国一位の長野県には、クルミ入りの雑煮を食べる地方があります。 お正月料理にもオメガ3。新しい年も健康でありますように。
投稿日:2025.01.14 - No.8 かぼちゃとベーコンのグラタン
かぼちゃは漢字で書くと「南瓜(なんきん)」。 「ん」がつく食べ物です。「ん」がつくものを食べることを「運盛り」といい、運を呼び込めるといわれています。 これが冬至(とうじ)にかぼちゃを食べる由来ですが、縁起だけでなく、寒い冬を乗り切る知恵でもあります。 かぼちゃは皮膚や粘膜を保護し免疫力を高めるビタミンAとβカロチンが豊富なので、風邪や脳血管疾患の予防に効果的です。 夏野菜ですが貯蔵がきくため、冬のはじまりの時期に美味しく食べることができるのです。
投稿日:2024.12.24 - No.7 厚揚げとなすのみそ焼き
記憶力を高め、認知能力を保つ栄養成分に、レシチンがあります。 レシチンは大豆製品や卵黄にたくさん含まれており、脳の情報伝達にかかわる神経細胞を作る材料となる大切な物質です。 不足すると認知症になりやすくなるともいわれています。大豆製品は大豆をはじめ、豆腐、納豆、油揚げ、厚揚げ、高野豆腐、おから、きなこ、みそ、豆乳、湯葉など、毎日何かしら食べられる身近な食材ばかりです。 ここから脳の働きを助ける成分を摂ることができるとは、うれしいことではありませんか。
投稿日:2024.11.13 - No.6 チョコでコクだし時短ミートソース
チョコレートの原料カカオの原産地、南米では古来より、カカオ豆をすりつぶした飲み物が薬として珍重されていました。 カカオに豊富に含まれるポリフェノールは抗酸化作用があり、老化防止、生活習慣病予防に効果的だからです。 最近では脳の栄養分に働きかけ、記憶など認知機能を高める働きも認められています。飲み物のココア、菓子のチョコレート。 ともに甘い嗜好品が一般的ですが、カカオポリフェノール摂取の幅を広げるために、料理への活用もおすすめします。
投稿日:2024.10.11 - No.5 小いもとなすの田楽
旧暦8月15日の月を「中秋の名月」として愛で、祝う習慣は平安時代に始まったそうです。 秋の実りの頃であることから収穫祭の意味もあり、「芋名月」とも呼ばれます。 お団子、いも類、果物などをお供えし、秋の草花を飾ります。 近年の日本の9月は暑さが厳しく、台風なども油断なりませんが、月の輝く夜は、行事にちなんだメニューで涼んでみてはいかがでしょう。
投稿日:2024.09.11 - No.4 うな茶漬け
熱中症が心配なこの頃。飲物の携帯が欠かせません。携帯ボトル飲料といえばお茶。 聖徳太子の時代に中国から伝来したお茶は、はじめは薬として利用されました。 日本茶はカリウム、カルシウム、ビタミンCなどの栄養素のほか、カテキンを豊富に含みます。 カテキンには血糖値の上昇を抑える作用や血栓の生成防止、活性酸素の中和などの働きがあります。 夏のスタミナ食うなぎのひつまぶしの出し汁を緑茶に替えてお茶漬けにすると、よりさっぱりして、お茶の栄養も一緒にとることができます。
投稿日:2024.08.01 - No.3 マグロとルッコラの生春巻き
魚に含まれる成分としておなじみのDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)。n-3系の不飽和脂肪酸に属する脂質の一種で、魚のなかでも特に青魚に豊富に含まれています。青魚とは青背魚ともいい、いわゆる「背の青い魚」の総称です。主な魚種はアジ、サバ、イワシ、カツオ、マグロ、サンマ、ニシン、ブリなど。中でもマグロのDHAとEPA含有量はトップクラスです。より多く摂取するなら赤身よりも脂質の多い部位がいいでしょう。刺身、寿司で大人気のマグロですが、エスニック食材を使い、一味違ったこんな食べ方はいかがでしょう?
投稿日:2024.07.01