No.3 マグロとルッコラの生春巻き
魚に含まれる成分としておなじみのDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)。n-3系の不飽和脂肪酸に属する脂質の一種で、魚のなかでも特に青魚に豊富に含まれています。青魚とは青背魚ともいい、いわゆる「背の青い魚」の総称です。主な魚種はアジ、サバ、イワシ、カツオ、マグロ、サンマ、ニシン、ブリなど。中でもマグロのDHAとEPA含有量はトップクラスです。より多く摂取するなら赤身よりも脂質の多い部位がいいでしょう。刺身、寿司で大人気のマグロですが、エスニック食材を使い、一味違ったこんな食べ方はいかがでしょう?
材料:2人分
マグロのさく 100g
ルッコラの葉 20枚
長芋 5cm長さくらい(マグロのさくの幅に合わせる)
しょうゆ 大さじ2
わさび 好みの量
のり 1枚
ライスペーパー 4枚
市販の和風ドレッシング(ガーリックやオニオンの風味が強いものが合う)適量
レタス、サラダ菜など 適量
作り方
1.マグロは約1cm角の棒状に8等分し、しょうゆに好みの量のわさびを混ぜたものに漬ける。長芋も棒状に8等分する。ルッコラも同じ長さに揃えて切る。海苔は1枚を4ツ切りにする。
2.ライスペーパーを1枚ずつ水にさっとくぐらせてまな板に広げる。ライスペーパーはくっつきやすいので、あらかじめまな板に濡らしたキッチンペーパーか濡れふきんを引いておくと良い。ライスペーパーの中央から手前半分にルッコラを乗せる。
3.その上に海苔を置き、マグロ、長芋を2本ずつ置いて海苔できっちり巻く。
4.ライスペーパーの手前を折って3の上にかぶせ、左右も折りたたんでルッコラごと向こう側まで巻き込む。
5.食べやすい大きさに切り、レタスなどとサラダ風に盛り付け、和風ドレッシングとわさびでいただく。
※ライスペーパーは必ず1枚ずつ作業しましょう。水にくぐらせた直後はまだ堅さが残っていますが、少し堅いうちに具を乗せ始めると、巻き込むころにちょうどいい軟らかさになります。また、表裏があるので、水にくぐらせる前ににざらざらと凹凸がある方(裏)を確認して、そちらが具材を巻き込む内側になるように広げましょう。
みわこのまめまめメモ
DHAは悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きにすぐれるほか、脳や神経組織の伝達機能をよくする働きを持ちます。「青魚を食べると頭が良くなる」と言われるゆえんです。EPAは血栓を溶かし、血液の流れをよくし、動脈硬化や脳卒中、高血圧の予防に役立つことで知られています。
片山美和子
調理師・食生活アドバイザー
練馬区認定・食の健康サポーター
練馬区障害学習センター料理教室講師
料理サークル「リコ・ネ・クック」代表