No.4 うな茶漬け
熱中症が心配なこの頃。飲物の携帯が欠かせません。携帯ボトル飲料といえばお茶。 聖徳太子の時代に中国から伝来したお茶は、はじめは薬として利用されました。 日本茶はカリウム、カルシウム、ビタミンCなどの栄養素のほか、カテキンを豊富に含みます。 カテキンには血糖値の上昇を抑える作用や血栓の生成防止、活性酸素の中和などの働きがあります。 夏のスタミナ食うなぎのひつまぶしの出し汁を緑茶に替えてお茶漬けにすると、よりさっぱりして、お茶の栄養も一緒にとることができます。
材料:2人分
米 1.5合
だし昆布 5cm
かば焼きのたれ 1袋
酒 大さじ1
塩 小さじ1
しょうゆ 小さじ2
うなぎのかば焼き 1枚
小ねぎ、刻み海苔、わさび 適量
緑茶 200ml
作り方
1. 米を洗い、目盛どおりに水加減して30分置く。うなぎのかば焼きのたれ、酒、塩、しょうゆを入れて軽くまぜ、昆布を乗せて炊飯器のスイッチをいれる。
2. 小ネギは小口切りにする。
3. うなぎのかば焼きを酒大さじ2(分量外)を熱したフライパンに入れ、フタをしてこげないように温める。くしをぬいて5~7ミリ幅に切る。
4. ごはんが炊けたら3のうなぎを混ぜて器によそい、小ねぎ、刻み海苔、わさびを乗せて、熱い緑茶をかける。
みわこのまめまめメモ
一口にカテキンといっても、日本茶にはエピガロカテキンガレート(EGCG)、エピガロカテキン(EGC)、エピカテキンガレート(ECG)、エピカテキン(EC)の4種類が含まれています。
抗酸化作用が最も高いのがEGCG。免疫力を高める効果がより高いのがEGC。
お湯で入れると前者の成分が強く出て、冷水で入れると後者の成分が強くなります。
夏にたくさん飲みたい冷茶の場合、水だしで入れるとEGCの成分とともに渋みの少ない甘みのあるお茶を楽しむことができます。
ティースプーン5杯の煎茶をだしパックに入れ、冷茶ポットに1リットル程度の水を注いで冷蔵庫で30分~1時間置きます。
軽くゆすっても結構です。茶葉が開いて色と味が出たら、だしパックを取り出してください。
長く入れっぱなしにすると他の成分などが溶けだし、効果が薄れます。
片山美和子
調理師・食生活アドバイザー
練馬区認定・食の健康サポーター
練馬区障害学習センター料理教室講師
料理サークル「リコ・ネ・クック」代表