No.5 小いもとなすの田楽
旧暦8月15日の月を「中秋の名月」として愛で、祝う習慣は平安時代に始まったそうです。 秋の実りの頃であることから収穫祭の意味もあり、「芋名月」とも呼ばれます。 お団子、いも類、果物などをお供えし、秋の草花を飾ります。 近年の日本の9月は暑さが厳しく、台風なども油断なりませんが、月の輝く夜は、行事にちなんだメニューで涼んでみてはいかがでしょう。
材料:2人分
小さめの里いも 6こ(冷凍ものでもOK)
塩、酢 ほんの少々
なす 1本
水 1カップ
白だし(または濃いめの出し汁) 大さじ1と1/2
みりん 大さじ1と1/2
☆田楽みそ
みそ 大さじ2
砂糖、酒、みりん 各大さじ1
マヨネーズ 大さじ1/2
白すりごま 少々
作り方
1.小いもは皮をむいて塩もみし、酢を入れた湯でゆでこぼす。
2.なすはヘタをとって縦半分に切り、皮全体にななめに2~3ミリ深さの包丁を入れて、10分くらい水にさらし、沸騰した湯でゆでる。
3.鍋に水、白だし、みりんを入れ、いもを煮て、軟らかくなったら、なすを加えてさっと煮て火をとめておく。
4.小鍋にみそ、さとう、お酒、みりん、マヨネーズを入れ、ねっとりするまで、こげないようにかき混ぜながら煮る。
5.小いもとなすを盛り付けて、田楽みそをかけ、白すりごまをふる。
みわこのまめまめメモ
出回り始めた小型の里いもには胃を丈夫にするねばねば成分が、秋なすには身体を冷やす効果があります。長く続く暑さを乗り切りましょう。冷凍里いもを使うと、1の作業を省略できるので、より簡単です。ちょっと面倒な田楽みそは、卵のかわりにマヨネーズを使い、ひと手間省きました。
🌖9月のスペシャル・わんもあレシピ! 『お月見の利休団子』
今年の中秋の名月は9月17日(火)です。きれいな満月が見えることを期待しつつ、お月見団子など作って飾ってみてはいかがでしょうか。ご紹介するのは水のかわりに豆腐を使った時間が経っても硬くならず、栄養価の高い、ふんわりしたお団子です。
🌖材料:団子20~25個分
★団子
白玉粉 100g
絹ごし豆腐 100~150g
★あん
・みたらしあん
しょうゆ 大さじ1
みりん、砂糖 各大さじ2
水 大さじ4
片栗粉 小さじ1強
・あずき
茹であずき缶 小1缶
🌖作り方
★あんを用意する
1.しょうゆ、みりん、砂糖、水、片栗粉をナベに入れて中火にかけ、混ぜながら、透き通ってとろみがつくまで加熱する。
2.茹であずき缶を用意する。
★団子を作る
1.白玉粉と豆腐をボールに入れ、よく練って耳たぶくらいの固さにする。
(固さにより豆腐の量を調節)
2.一口大の団子に丸めて、沸騰させたお湯でゆで、浮き上がってきて1~2分したら取りだし、冷水につけておく。
3.食べるときに器に盛り、みたらしあんと茹であずきを添える。
片山美和子
調理師・食生活アドバイザー
練馬区認定・食の健康サポーター
練馬区障害学習センター料理教室講師
料理サークル「リコ・ネ・クック」代表