No.8 かぼちゃとベーコンのグラタン
かぼちゃは漢字で書くと「南瓜(なんきん)」。 「ん」がつく食べ物です。「ん」がつくものを食べることを「運盛り」といい、運を呼び込めるといわれています。 これが冬至(とうじ)にかぼちゃを食べる由来ですが、縁起だけでなく、寒い冬を乗り切る知恵でもあります。 かぼちゃは皮膚や粘膜を保護し免疫力を高めるビタミンAとβカロチンが豊富なので、風邪や脳血管疾患の予防に効果的です。 夏野菜ですが貯蔵がきくため、冬のはじまりの時期に美味しく食べることができるのです。
材料:2人分
かぼちゃ 中1/8個(200g)
ベーコンブロック 40g
玉ねぎ 中1/4個(50g)
バター 大さじ1/2
薄力粉 大さじ1
パセリのみじん切り 適量
A
生クリーム 大さじ2
牛乳 80ml
コンソメスープの素 1/2個(約2g)→砕く
B
ピザ用チーズ 40g
パルメザンチーズ 大さじ1
作り方
1.かぼちゃは1cm厚さの薄切りにし、タマネギは薄くスライス、ベーコンブロックは5~8㎜幅の棒切りにする。
※かぼちゃはそのままの大きさで切りにくければ半分に切ってから薄切りにしてもOK。より食べやすくなります。手を切らないように気を付けて!
2.Aを合わせておく。オーブンを220℃に設定し温めておく。
3.鍋にバターを溶かし、弱めの中火でベーコンと玉ねぎを焦がさないよう炒める。
4.玉ねぎがしんなりしてきたら、弱火にして薄力粉を加え、焦がさないように5分ほど炒める。Aを少しずつ加え、よく混ぜ合わせる。
5.耐熱容器にかぼちゃを並べ、4を入れる。上にBをまんべんなく乗せ、オーブンで25分加熱する。
6.焼き上がりにパセリを散らす。
みわこのまめまめメモ
今回は冬至にもクリスマスにも提供できる洋風のかぼちゃ料理をご提案しました。
その流れで、冬至とクリスマスの歴史ミステリーについてお話ししましょう。
「クリスマスの起源は冬至だった」という説があります。
古代ヨーロッパでは冬至の時期にユールという祭りが広く行われていました。
当時、キリスト教はまだ新興宗教で、これを広めようとしたローマ皇帝コンスタンティヌスは、ユールの時期の12月25日をイエス・キリストの生誕の日と定め、利用しようと考えました。
冬至の祭りと生誕祭を融合させることで、キリスト教を民衆に浸透させようとしたわけです。
今でも北欧ではクリスマスをユールと呼ぶ地方があるそうです。
片山美和子
調理師・食生活アドバイザー
練馬区認定・食の健康サポーター
練馬区障害学習センター料理教室講師
料理サークル「リコ・ネ・クック」代表